脳梗塞の看護計画|看護問題・OP・TP・EP・アセスメント例を解説

脳梗塞とは?

脳の血管が閉塞し、脳組織への血流が途絶えることで脳細胞が障害される疾患です。


病態

脳血管閉塞

脳血流低下

脳細胞障害

運動障害・感覚障害・言語障害などが出現


主な症状

片麻痺

脳障害部位の反対側に出現


感覚障害

しびれや感覚低下


構音障害

ろれつが回らない状態


失語症

言葉の理解や表出が困難になる


嚥下障害

誤嚥のリスクが高まる


意識障害

重症例でみられる


主な治療

血栓溶解療法(t-PA)

発症早期に実施


血管内治療

カテーテルによる血栓回収


薬物療法

  • 抗血小板薬
  • 抗凝固薬
  • 降圧薬

など


リハビリテーション

早期離床・機能回復訓練


考えられる看護問題

  • 身体可動性障害
  • 誤嚥リスク状態
  • 転倒転落リスク状態
  • セルフケア不足
  • コミュニケーション障害
  • 皮膚統合性障害リスク状態
  • 活動耐性低下
  • 排泄セルフケア不足
  • 再発予防に関する知識不足

など

※患者の状態によって優先順位は異なる


看護目標

短期目標

  • 安全に療養生活を送ることができる
  • 誤嚥を予防できる
  • 合併症を予防できる

長期目標

  • ADLが拡大する
  • 再発予防行動を継続できる

OP(観察項目)

  • バイタルサイン
  • 意識レベル
  • 麻痺の程度
  • 感覚障害の有無
  • 言語機能
  • 嚥下状態
  • 食事摂取状況
  • SpO₂
  • 呼吸状態
  • ADL状況
  • 排泄状況
  • 転倒リスク
  • 頭部CT・MRI結果
  • 血液データ

TP(援助計画)

  • 安全な移動を援助する
  • 体位変換を行う
  • 関節可動域訓練を行う
  • 誤嚥予防姿勢を整える
  • 食事介助を行う
  • 口腔ケアを実施する
  • 転倒予防を行う
  • リハビリを支援する
  • スキンケアを実施する

EP(教育計画)

  • 再発予防の重要性を説明する
  • 内服継続の必要性を説明する
  • 高血圧管理について説明する
  • 食生活改善について説明する
  • 禁煙の必要性を説明する
  • リハビリ継続の重要性を説明する

アセスメント例

患者は脳梗塞により右片麻痺を認めている。麻痺による身体可動性低下がみられ、ADLの多くで介助を必要としている状態である。また嚥下機能低下も認めており、誤嚥性肺炎を発症するリスクが高いと考えられる。今後は誤嚥予防と転倒予防に努めながら、ADL拡大に向けたリハビリテーション支援を継続していく必要がある。

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