認知症の看護計画|看護問題・OP・TP・EP・アセスメント例を解説

認知症とは?

認知症とは、一度正常に発達した認知機能が後天的な脳の障害によって低下し、日常生活に支障をきたした状態です。


病態

脳細胞障害

認知機能低下

記憶障害

判断力低下

日常生活障害


主な症状

記憶障害

新しい出来事を忘れやすい


見当識障害

時間・場所・人物が分からなくなる


判断力低下

適切な判断が困難になる


実行機能障害

段取りを立てて行動できなくなる


BPSD

行動・心理症状

  • 徘徊
  • 不穏
  • 妄想
  • 幻覚
  • 介護拒否

など


主な治療

薬物療法

  • ドネペジル
  • メマンチン

など


非薬物療法

  • 回想法
  • レクリエーション
  • 環境調整

など


考えられる看護問題

  • 慢性混乱
  • 記憶障害
  • 転倒転落リスク状態
  • セルフケア不足
  • コミュニケーション障害
  • 徘徊リスク状態
  • 栄養不足リスク状態
  • 睡眠パターン障害
  • 介護者負担
  • 社会的孤立

など

※患者の状態によって優先順位は異なる


看護目標

短期目標

  • 安全に生活できる
  • 不安が軽減する
  • 穏やかに過ごせる

長期目標

  • 残存機能を維持できる
  • その人らしい生活を継続できる

OP(観察項目)

  • 意識状態
  • 認知機能
  • 見当識
  • 記憶力
  • 表情
  • 発言内容
  • BPSDの有無
  • 睡眠状況
  • 食事摂取量
  • 水分摂取量
  • 排泄状況
  • ADL状況
  • 転倒リスク
  • 家族との関係
  • 生活歴

TP(援助計画)

  • 安全な環境を整える
  • 声かけを統一する
  • 残存能力を活用する
  • 日課を整える
  • レクリエーションを実施する
  • 不安軽減を図る
  • 転倒予防を行う
  • 家族支援を行う
  • BPSD出現時は原因を評価する

EP(教育計画)

  • 認知症の病態を説明する
  • BPSDへの対応方法を説明する
  • 転倒予防について説明する
  • 家族へ介護方法を説明する
  • 利用可能な社会資源を説明する
  • 介護負担軽減方法を説明する

アセスメント例

患者はアルツハイマー型認知症により記憶障害および見当識障害を認めている。環境変化による不安が強く、夜間不穏が出現している状態である。また判断力低下により転倒リスクも高い。今後は安心できる環境を整えながら、残存機能を活かした支援を行い、安全な入院生活を送れるよう援助していく必要がある。


実習でよく聞かれること

なぜ生活歴を確認するの?

その人らしいケアにつなげるため


なぜ声かけを統一するの?

混乱を防ぐため


なぜ残存機能を活かすの?

できることを維持するため


なぜBPSDが起こるの?

不安や環境変化、身体的不快感などが影響するため


なぜ家族支援が重要なの?

介護負担が大きくなりやすいため

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