心不全の看護計画|看護問題・OP・TP・EP・アセスメント例を解説

心不全とは?

心不全とは、

心臓のポンプ機能が低下し、全身に必要な血液を十分送り出せなくなった状態です。


病態

心機能低下

心拍出量低下

全身への血流低下

呼吸困難・浮腫・倦怠感

などが出現する


主な症状

呼吸困難

肺うっ血によって出現する


起坐呼吸

横になると呼吸苦が増強する


浮腫

下腿浮腫が多い


体重増加

体液貯留による


倦怠感

心拍出量低下による


尿量減少

腎血流低下による


主な治療

薬物療法

  • 利尿薬
  • ACE阻害薬
  • ARB
  • β遮断薬

など


酸素療法

呼吸苦改善目的


塩分制限

体液貯留予防


水分制限

重症例で実施


考えられる看護問題

  • 心拍出量低下
  • ガス交換障害
  • 活動耐性低下
  • 体液量過剰
  • 転倒リスク状態
  • セルフケア不足
  • 疾患管理に関する知識不足

など

※患者の状態によって優先順位は異なる


看護目標

短期目標

  • 呼吸状態が安定する
  • 浮腫が軽減する
  • ADLを安全に実施できる

長期目標

  • 心不全増悪を予防できる
  • 自己管理が継続できる

OP(観察項目)

  • バイタルサイン
  • 血圧
  • 脈拍
  • SpO₂
  • 呼吸数
  • 呼吸音
  • 呼吸困難の程度
  • 浮腫の有無
  • 尿量
  • 水分出納
  • 体重
  • 胸部X線
  • BNP
  • 心電図
  • 活動状況
  • 睡眠状況

TP(援助計画)

  • 呼吸が楽な体位を整える
  • 酸素療法を実施する
  • 水分出納を管理する
  • 毎日体重測定を行う
  • 浮腫を観察する
  • 活動量を調整する
  • 転倒予防を行う
  • 安静と活動のバランスを調整する

EP(教育計画)

  • 塩分制限の必要性を説明する
  • 内服継続の重要性を説明する
  • 毎日の体重測定方法を説明する
  • 心不全増悪徴候を説明する
  • 水分管理の必要性を説明する

アセスメント例

患者は心機能低下により肺うっ血を認めており、呼吸困難およびSpO₂低下がみられている。また下腿浮腫や体重増加も認められることから体液量過剰状態にあると考えられる。今後は呼吸状態や水分出納、体重変化を継続的に観察しながら心不全増悪予防に努める必要がある。



実習でよく聞かれること

なぜ毎日体重測定するの?

体液貯留を早期発見するため


なぜ塩分制限するの?

水分貯留を防ぐため


なぜBNPを確認するの?

心不全の重症度評価につながるため


なぜ呼吸音を聴取するの?

肺うっ血の有無を確認するため

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