糖尿病の看護計画|看護問題・OP・TP・EP・アセスメント例を解説

糖尿病とは?

糖尿病とは、インスリンの作用不足により血糖値が慢性的に高くなる疾患です。

高血糖状態が続くことで、さまざまな合併症を引き起こします。


病態

インスリン作用不足

高血糖

血管障害

合併症発症


主な症状

口渇

高血糖による浸透圧利尿のため


多飲

口渇に伴い出現


多尿

尿中への糖排泄による


体重減少

糖を利用できずエネルギー不足となるため


倦怠感

細胞へのエネルギー供給不足による


易感染性

免疫機能低下による


主な治療

食事療法

治療の基本


運動療法

血糖コントロール改善


薬物療法

  • 経口血糖降下薬
  • GLP-1受容体作動薬
  • インスリン製剤

など


糖尿病の三大合併症

糖尿病神経障害


糖尿病網膜症


糖尿病腎症


考えられる看護問題

  • 血糖コントロール不良
  • 感染リスク状態
  • 皮膚統合性障害リスク状態
  • 末梢循環障害
  • セルフヘルスケア管理不足
  • 低血糖リスク状態
  • 知識不足
  • 足病変リスク状態
  • 活動耐性低下

など

※患者の状態によって優先順位は異なる


看護目標

短期目標

  • 血糖値が安定する
  • 低血糖を予防できる
  • 治療内容を理解できる

長期目標

  • 良好な血糖コントロールを維持できる
  • 合併症を予防できる

OP(観察項目)

  • バイタルサイン
  • 血糖値
  • HbA1c
  • 食事摂取量
  • 水分摂取量
  • 体重
  • 尿量
  • 低血糖症状の有無
  • 創傷の有無
  • 足の状態
  • 感覚障害の有無
  • 視力障害の有無
  • 活動状況
  • 内服状況

TP(援助計画)

  • 血糖測定を実施する
  • 食事療法を支援する
  • 運動療法を支援する
  • 足の観察を行う
  • フットケアを実施する
  • 低血糖症状出現時に対応する
  • 感染予防を行う
  • インスリン自己注射を支援する

EP(教育計画)

  • 糖尿病の病態を説明する
  • 食事療法の必要性を説明する
  • 運動療法の重要性を説明する
  • 低血糖時の対処法を説明する
  • フットケア方法を説明する
  • 内服継続の重要性を説明する
  • 合併症予防について説明する

アセスメント例

患者は2型糖尿病により血糖コントロール不良の状態である。HbA1cは高値を示しており、長期間の高血糖状態が継続していると考えられる。また足部の感覚低下も認めており、糖尿病神経障害による足病変リスクが高い状態である。今後は血糖管理とセルフケア支援を行いながら、合併症予防に努める必要がある。


実習でよく聞かれること

なぜHbA1cを確認するの?

過去1〜2か月の血糖コントロール状況を評価するため


なぜ足を観察するの?

神経障害や足病変を早期発見するため


なぜ感染しやすいの?

高血糖により免疫機能が低下するため


なぜ低血糖に注意するの?

薬物療法やインスリン治療によって発生する可能性があるため


なぜフットケアが重要なの?

重症化すると潰瘍や壊疽につながるため

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