経管栄養の手順|看護学生向けに目的・観察項目・注意点を解説

経管栄養とは?

チューブを通して胃や腸へ栄養を投与する方法です。

経口摂取困難な患者さんへ実施され、

  • 栄養管理
  • 脱水予防
  • 全身状態維持

などにつながります。


経管栄養の適応

  • 嚥下障害
  • 意識障害
  • 経口摂取困難
  • 低栄養

など。


なぜ経管栄養が重要なの?

“必要な栄養を安全に投与するため”

です。

管理が不十分だと、

  • 誤嚥
  • 下痢
  • 嘔吐
  • 肺炎

などにつながる可能性があります。


経管栄養で観察するポイント

①チューブ位置

チューブ逸脱がないか確認します。


チューブ逸脱で考えられること

  • 誤嚥
  • 肺への誤挿入

など。


②呼吸状態

  • SpO2
  • 呼吸苦
  • むせ込み

などを観察します。


③腹部症状

  • 腹部膨満
  • 悪心
  • 嘔吐

などを確認します。


④排便状況

下痢や便秘がないか観察します。


⑤栄養剤注入速度

急速投与に注意します。


⑥残留確認

指示時は胃内容残留を確認します。


残留増加で考えられること

  • 消化機能低下
  • 胃排出遅延

など。


⑦患者さんの表情・苦痛

不快感や腹痛がないか確認します。


実施前に確認すること

  • チューブ固定位置
  • 呼吸状態
  • 腹部状態
  • 排便状況
  • 栄養剤内容
  • 注入速度

など。


経管栄養の手順

①患者さんへ説明する

不安軽減のため説明します。


②ベッドアップする

30〜45度程度。

誤嚥予防を行います。


③チューブ位置確認を行う

固定位置やマーキングを確認します。


④栄養剤を接続する

空気混入へ注意します。


⑤ゆっくり注入する

急速投与しない。


⑥注入中の状態観察を行う

呼吸苦や腹部症状がないか確認します。


⑦白湯フラッシュを行う

閉塞予防を行います。


⑧注入後もしばらくベッドアップ保持する

誤嚥予防を行います。


実習でよく聞かれること

Q. なぜベッドアップするの?

「誤嚥予防のためです。」


Q. なぜ急速投与したらダメなの?

「嘔吐や下痢につながる可能性があるためです。」


Q. なぜ呼吸状態を観察するの?

「誤嚥や肺炎を早期発見するためです。」


Q. なぜ白湯フラッシュするの?

「チューブ閉塞予防のためです。」


アセスメント例

患者さんは嚥下機能低下によって経口摂取困難な状態であり、経管栄養が実施されている。
現在呼吸状態は安定しているが、誤嚥や消化器症状リスクがあると考えられる。
そのため、栄養注入時は呼吸状態や腹部症状を継続して観察していく必要があると考える。


記録例

「経管栄養400mL注入。注入中むせ込み・呼吸苦なし。腹部膨満なし。SpO2 97%で経過。」


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