バイタルサイン測定の手順|看護学生向けに観察項目・注意点を解説

バイタルサインとは?

患者さんの全身状態を把握するために測定する基本的な指標です。

主に、

  • 体温
  • 脈拍
  • 呼吸
  • 血圧
  • SpO2

を観察します。


なぜバイタルサイン測定が重要なの?

“患者さんの異常を早期発見するため”

です。

バイタル変化によって、

  • 出血
  • 感染
  • 呼吸状態悪化
  • ショック

などに気づける可能性があります。


バイタルサイン測定の目的

全身状態把握

患者さんの状態変化を確認します。


異常の早期発見

急変兆候へ早く気づくことにつながります。


治療効果判定

薬剤や治療の反応確認につながります。


実施前に確認すること

  • 意識レベル
  • 疼痛
  • 呼吸状態
  • 安静度
  • 測定部位
  • 術後日数
  • 基礎疾患

など。


バイタルサイン測定の手順

①患者さんへ説明する

「体調確認のため測定しますね」など説明します。


②患者さんの状態を観察する

測定前から、

  • 表情
  • 呼吸状態
  • 顔色
  • 発汗

なども観察します。

ここかなり大事。


③体温測定を行う

発熱や低体温がないか確認します。


体温で考えられること

発熱
  • 感染
  • 炎症

など。


低体温
  • ショック
  • 循環不全

など。


④脈拍測定を行う

回数だけではなく、

  • リズム
  • 強さ

も確認します。


脈拍で考えられること

頻脈
  • 発熱
  • 疼痛
  • 出血

など。


徐脈
  • 薬剤
  • 不整脈

など。


⑤呼吸数測定を行う

ポイントは、脈拍測定を行った後に、そのまま呼吸数を計測します。患者さんには呼吸数を測っていることは伝えません。意識すると呼吸数が変動してしまう可能性があるためです。
回数だけではなく、

  • 深さ
  • リズム
  • 努力呼吸

も観察します。


呼吸で考えられること

頻呼吸

  • 呼吸苦
  • 疼痛
  • 発熱

など。


SpO2低下

  • 無気肺
  • 肺炎
  • 換気不良

など。


⑥血圧測定を行う

適切なマンシェットサイズで測定します。


血圧で考えられること

血圧低下

  • 出血
  • 脱水
  • ショック

など。


血圧上昇

  • 疼痛
  • 緊張

など。


⑦測定後の状態確認を行う

気分不良や呼吸苦がないか確認します。


⑧記録・報告を行う

異常時は速やかに報告します。


バイタルサイン測定で観察するポイント

  • 意識レベル
  • 顔色
  • 発汗
  • 呼吸状態
  • 疼痛
  • SpO2
  • 脈拍リズム
  • 血圧変動
  • 疲労感
  • 浮腫

実習でよく聞かれること

Q. なぜ呼吸から測ることがあるの?

「患者さんに意識されると呼吸数が変化するためです。」


Q. なぜ脈拍はリズムもみるの?

「不整脈発見につながるためです。」


Q. なぜ測定前から観察するの?

「測定値だけではわからない異常発見につながるためです。」


Q. なぜ術後は頻回に測るの?

「出血や呼吸状態悪化を早期発見するためです。」


アセスメント例

患者さんは術後1日目であり、出血や呼吸状態悪化リスクが高い状態である。
現在SpO2低下や頻呼吸はみられていないが、疼痛による血圧上昇傾向がみられている。
今後もバイタルサインを継続して観察しながら、全身状態変化を早期発見していく必要があると考える。


記録例

「BT 37.2℃、P 88回/分、R 20回/分、BP 138/78mmHg、SpO2 97%。呼吸苦なし。疼痛軽度あり。顔色良好。」


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