ドレーン観察のポイント|看護学生向けに観察項目・注意点を解説


ドレーンとは?

手術後に体内へたまった血液や浸出液を体外へ排出するための管です。

ドレーンを留置することで、

  • 血液貯留予防
  • 感染予防
  • 縫合不全の早期発見

などにつながります。


なぜドレーン観察が重要なの?

ドレーン排液には、

“患者さんの体内状態”

が反映されるためです。

排液量や色調変化によって、

  • 出血
  • 感染
  • 縫合不全

などを早期発見できる可能性があります。


ドレーンで観察するポイント

①排液量

急激な増加がないか観察します。

特に術直後は、
出血によって排液増加することがあります。


②排液の色

漿液性(透明〜薄黄色)

正常経過でみられやすい。


血性(赤色)

術直後はみられることがあります。

しかし、

  • 急に増える
  • 鮮紅色
  • 大量

の場合は注意。

出血の可能性があります。


混濁・膿性

感染の可能性があります。


胆汁様・便汁様

縫合不全や消化管損傷の可能性があります。


③排液の性状

  • サラサラ
  • 粘稠
  • 凝血塊

なども観察します。

凝血塊によって閉塞する可能性があります。


④ドレーン刺入部

  • 発赤
  • 熱感
  • 腫脹
  • 疼痛
  • 漏れ

などを観察します。

感染徴候がないか確認します。


⑤ドレーンの固定状態

抜去や屈曲がないか確認します。
屈曲すると排液不良につながります。


⑥陰圧維持できているか

J-VACなどでは、
陰圧が保てているか確認します。


実施前に確認すること

  • 手術内容
  • ドレーンの種類
  • 留置部位
  • 術後日数
  • 排液指示

など。


実習でよく聞かれること

Q. なぜ排液量を見るの?

「出血や異常貯留を早期発見するためです。」


Q. なぜ色を観察するの?

「感染や出血、縫合不全などの異常発見につながるためです。」


Q. なぜ屈曲確認するの?

「排液不良によって体内貯留につながる可能性があるためです。」


Q. なぜ刺入部観察するの?

「感染徴候を早期発見するためです。」


アセスメント例

患者さんは術後1日目であり、腹腔内ドレーンが留置されている状態である。
現在淡血性排液が持続しているが、急激な排液増加はみられていない。
刺入部発赤や熱感も認めておらず、現時点で明らかな感染徴候はないと考えられる。
しかし、術後早期であり出血や感染リスクは高いため、今後も排液量・色調・刺入部状態を継続して観察していく必要があると考える。


記録例

「J-VACドレーンより淡血性排液20mL。急激な増加なし。刺入部発赤・熱感なし。陰圧保持良好。屈曲なし。」


ドレーン観察では、

“排液から患者さんの体内状態を考える”

ことが大切です。

排液量だけでなく、
色や性状、刺入部状態も含めて観察していきます。


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