ストーマ造設患者の看護計画|OP TP EP・アセスメントを看護学生向けに解説

ストーマとは?

ストーマとは、病気や手術によって腸や尿路を体外へ出し、排泄するために造設された排泄口です。

ストーマ造設によって、

  • 排泄方法の変化
  • ボディイメージ変化
  • セルフケア必要性

などが生じます。


原因

  • 大腸がん
  • 炎症性腸疾患
  • 腸閉塞
  • 消化器手術

など。

ストーマ造設後は、排泄管理だけでなく精神的支援も重要になります。


考えられる看護問題

  • ストーマ造設に伴うボディイメージ障害
  • ストーマ管理に伴うセルフケア不足
  • 排泄方法変化に伴う不安
  • ストーマ周囲皮膚障害リスク状態

看護計画① ストーマ周囲皮膚への排泄物付着に伴う皮膚障害リスク状態

短期目標

  • ストーマ周囲皮膚に発赤やびらんがみられない
  • ストーマを適切に管理できる

長期目標

  • 皮膚トラブルなくストーマ管理を継続できる
  • 安心して日常生活を送ることができる

OP(観察計画)

  • ストーマ色調
  • ストーマ浮腫
  • 出血の有無
  • 排泄物の量・性状
  • ストーマ周囲皮膚の発赤
  • びらん
  • 疼痛
  • 装具密着状態
  • 患者さんの理解度

TP(援助計画)

  • ストーマ周囲皮膚を観察する
  • 清潔ケアを行う
  • 装具交換を援助する
  • 漏れがないよう調整する
  • 不安を傾聴する

EP(教育計画)

  • 装具交換方法を説明する
  • 皮膚トラブル時は相談するよう説明する
  • ストーマ管理方法を説明する

看護計画② 排泄方法変化に伴うボディイメージ障害

短期目標

  • ストーマについて思いを表出できる
  • ストーマを受け入れる過程を支援できる

長期目標

  • ストーマとともに安心して生活できる
  • 自分らしい生活を送ることができる

OP(観察計画)

  • 表情
  • 発言内容
  • ストーマへの反応
  • セルフケア状況
  • 不安の有無
  • 家族の反応

TP(援助計画)

  • 不安や思いを傾聴する
  • ストーマセルフケアを支援する
  • 成功体験を積めるよう援助する
  • 必要時家族と連携する

EP(教育計画)

  • ストーマとともに生活している人がいることを説明する
  • 一人で抱え込まず相談するよう説明する

アセスメント例

患者さんは大腸がん術後でストーマを造設している状態である。
ストーマ周囲に軽度発赤がみられており、排泄物接触による皮膚障害リスクが考えられる。
また、「こんなお腹になると思わなかった」と発言があり、ボディイメージの変化に対する不安もみられている。
現在セルフケアへの不安が強いため、ストーマ管理方法を説明しながら成功体験を積めるよう支援していく必要があると考える。


実習でよく聞かれること

Q. なぜストーマの色を観察するの?

「血流障害の有無を確認するためです。」


Q. なぜ皮膚観察するの?

「排泄物によって皮膚障害を起こしやすいためです。」


Q. なぜ精神面への関わりが必要なの?

「ボディイメージの変化や今後の生活への不安を抱えやすいためです。」


ストーマ造設患者さんでは、「身体だけでなく精神面にどんな影響があるのか?」を考えながら関わることが大切です。

ストーマ管理だけでなく、患者さんの思いや生活背景も踏まえてアセスメントしていきます。

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