呼吸の観察ポイント|呼吸数・SpO₂・異常の見方を解説

 呼吸で大切なのは「4つ」

呼吸を観察するときは、次の4つを意識します。

✔ 呼吸数

➡︎ 1分間の呼吸回数

  • 正常:12〜20回/分
  • 多い:頻呼吸(20回以上)
  • 少ない:徐呼吸(12回未満)

機器がなくても、変化に気づきやすい指標になります。正常・異常の呼吸回数を覚えておきましょう!

✔ SpO₂

➡︎ 血液中のヘモグロビンのうち、酸素と結合しているヘモグロビンの割合を示します。

  • 正常:96〜99%
  • 注意:95%以下
  • 危険:90%以下

つまり、SpOの低下は酸素が足りていないサインです。
SpOの測定は指先にプローブを装着して測定します。国試で問われる測定時の注意点として、

  • 指先を温める(冷感があると血流が滞っておりうまく測定できない)
  • ネイルをしていない指で測定する(数値に誤差が生じる) ※透明であっても❌
  • 同じ指で長時間測定しない(低温やけど防止)

この3点は覚えておきましょう!

✔️呼吸リズム

①チェーン・ストークス呼吸

呼吸の深さ・速さが周期的に変化する呼吸です。

②クスマウル呼吸

深く、速い呼吸が規則的に持続する呼吸

③ビオー呼吸
無呼吸と頻呼吸が交互に繰り返される呼吸。

それぞれの異常呼吸の特徴やどんな状況で起こるかを覚えておきましょう!!

✔️呼吸音

1. 断続性ラ音:分泌物の貯留や肺胞の繊維化によって起こる

 ① 水疱音
「ブツブツ」「ゴロゴロ」
気道分泌物が存在する場合に、呼吸に伴い空気が気管支を通り、水泡が破れて発生する音
肺炎、肺水腫、慢性気管支炎などで起こる。


 ② 捻髪音
「パリパリ」「チリチリ」
弾力性を失った(繊維化した)肺胞が膨らむ際に発生する音。
間質性肺炎や肺線維症などで起こる。


2. 連続性ラ音:気道の狭窄によって起こる
③ 笛音
「ヒューヒュー」「キューキュー」
細い気管支の狭窄により発生する音。
気管支喘息、心不全、COPDなどで起こる。

④ いびき音
「グーグー」「ボーボー」
太い気管支の狭窄により起こる音。
肺炎、気管支炎などによって起こる。

それぞれの異常呼吸音の原因や代表疾患を覚えておきましょう!

過去問チャレンジ

〈第1問〉クリップ式のプローブを用いて手指で経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉を測定する方法で適切なのはどれか。(第109回 午前37問)

1. 指を挟んだプローブはテープで固定する。
2. 同じ指で24時間連続で測定する。
3. マニキュアをしたままで測定する。
4. 装着部位に冷感がある場合は温める。

答えを見る

答え:4
冷感がある場合、血液循環が滞っている可能性がありますので、正確に測定するために指先を温めて測定します。
1、2:低音やけどを防止するため、固定や同一箇所での長時間の測定は避けます。
3:マニキュア、ネイルをしていると測定に影響が出るため、していない指で測定します。


〈第2問〉代謝性アシドーシスによって起こる呼吸はどれか。(第113回 午前25問)
1. Cheyne-Stokes〈チェーン-ストークス〉呼吸
2. 奇異呼吸
3. 口すぼめ呼吸
4. Biot〈ビオー〉呼吸
5. Kussmaul〈クスマウル〉呼吸

答えを見る

答え:5
代謝性アシドーシスで起こるのはクスマウル呼吸です。忘れていた場合は図を振り返りましょう!図に戻る
1:チェーンストークス呼吸は、心不全や脳障害で見られます。
2:奇異呼吸とは、呼気時に胸郭が拡張し、吸気時に胸郭が収縮するという、胸郭が通常とは逆の動きをする呼吸のことです。上気道閉塞や呼吸筋の疲労時に起こります。
3:口すぼめ呼吸とは、呼気時に口をすぼめることで肺の内圧を上昇させ、肺胞を膨らみやすくすることで、効率よく空気を吐き出すことができる呼吸法です。COPD患者に指導される呼吸法です。
4:ビオー呼吸は、主に脳障害で起こります。


〈第3問〉呼吸のパターンでチェーン・ストークス呼吸はどれか。(過去の看護師国家試験問題を参考に作成

1. ①
2. ②
3. ③
4. ④

答えを見る

答え:4
忘れていた場合は、図を振り返りましょう!図に戻る
1:クスマウル呼吸
2:頻呼吸
3:ビオー呼吸
4:チェーンストークス呼吸


〈第4問〉異常な呼吸音とその原因の組合せで正しいのはどれか。(第103回 午後42問)

1. 捻髪音 ― 気道での分泌物貯留
2. 連続性副雑音 ― 気道の狭窄
3. 断続性副雑音 ― 胸膜での炎症
4. 胸膜摩擦音 ― 肺胞の伸展性の低下

答えを見る

1:捻髪音は、弾力性を失った肺胞が膨らむ際に発生する音です。
2:連続性副雑音は気道の狭窄によって発生する音のため、正解です。
3:断続性複雑音は、肺胞の繊維化や気道分泌物によって発生する音です。
4:胸膜摩擦音は、胸壁側の胸膜と肺の表面の胸膜が擦れて発生する音で、胸膜炎の際に聴かれます。

おつかれさまでした!!バイタルサインについてはこちらから*・゜゚・*:

こうのとりちゃんの国試ノート

やさしく、でもちゃんとわかる国試対策

つまずきやすいポイントも、
こうのとりちゃんが一緒に整理していきます。

かわいく、おしゃれに勉強したい方におすすめのサイトです。

看護師国家試験
こうのとりちゃんをフォローする