細菌やウイルスなどの病原体が体内に入り、増えることで起こる状態です。
感染とは、日常生活の中でも起こりうる身近なものですが、
重症化すると命に関わることもあります。
感染はなぜ起こる?
感染が成立するためには、いくつかの条件があります。これを感染の成立要因といいます。
✔ 感染の成立要因
この3つがそろうと感染が起こります。
病原体の種類
感染の原因となる病原体には、いくつかの種類があります。
細菌
➡︎ 自分で増える
例:大腸菌、黄色ブドウ球菌
ウイルス
➡︎ 他の細胞に入り込んで増える
例:インフルエンザウイルス
真菌(カビ)
➡︎ 免疫が弱いと感染しやすい
例:カンジダ
感染経路
感染は、病原体が体内に入ることで起こります。その入り方を感染経路といいます。
接触感染
➡︎ 手や物を介して感染
例:ドアノブ、医療器具
飛沫感染
➡︎ 咳やくしゃみのしぶきによって感染。サージカルマスクによって予防効果があります。
例:インフルエンザ
空気感染
➡︎ 空気中に長時間ただよう微粒子によって感染します。飛沫感染よりも感染力が強く、サージカルマスクでは不十分で、N95マスクによって予防します。
例:結核、麻疹(はしか)、水痘
体液感染
体液とは
これらが
例:B型肝炎、C型肝炎、HIV
感染予防
感染予防では、「どう防ぐか」がよく問われます。
標準予防策(スタンダードプリコーション)
すべての患者に対して行う基本的な感染対策。
説明が長くなりますので、詳しくはこちらのページを参照ください➡︎
手指衛生
➡︎ 感染対策において、最も重要! 手洗いや手指消毒のこと。
■ 手指衛生を行うタイミング
消毒・環境整備
➡︎ 感染を防ぐため、
※陰圧室:感染源の流失を防ぐため、室内の圧力が低く調整されている部屋。空気は圧力が高いところから低いところへ流れるため、室内から室外への空気の流出を防ぐことができる。空気感染する感染症を罹患している患者を陰圧室で管理することがある。
感染経路別の感染対策
過去問チャレンジ
〈第1問〉感染予防のための手指衛生で正しいのはどれか。(第110回 午前21問)
1. 塗布したアルコール消毒液は紙で拭き取る。
2. 石けんは十分に泡立てる。
3. 洗面器に溜めた水で洗う。
4. 水分を拭きとるタオルを共用にする。
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答え:2
1:アルコール消毒液は揮発し、手指が完全に感染するまで擦り込むことで効果を発揮します。拭いてしまうと効果が薄まります。
2:石鹸は泡立てることで、洗浄力が上がります。よって正しい選択肢です。
3:洗面器に溜めた水で洗うと、汚れた水で洗い続けることになるので、流水で洗います。
4:通常、ペーパータオルを使用します。タオルの共用は接触感染のリスクがあります。
〈第2問〉看護師の手指の清潔で適切なのはどれか。(第97回 午前60問)
1. 擦式手指消毒薬は擦り込み後ペーパータオルで拭く。
2. 手の表面に見える汚れはアルコール綿で拭き取る。
3. 手袋を取り外した直後は手洗いをしない。
4. 石けんと逆性石けんは併用しない。
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答え:4
1:擦式手指消毒薬(アルコールなど)は揮発し、手指が完全に感染するまで擦り込むことで効果を発揮します。拭いてしまうと効果が薄まります。
2:手の表面に見える汚れがある際は、手洗いを行うことが推奨されています。
3:手袋を装着していても、個人防護具を取り外す際に汚染されているリスクもあるため、必ず手洗いをします。
4:石けんは陰イオン、逆性石けんは陽イオンの成分が汚れを落とします。両者を併用するとお互いに効果を打ち消しあってしまいます。
〈第3問〉空気感染を予防するための医療者の個人防護具で適切なのはどれか。(第110回 午後21問)
1. フェイスシールド
2. 手袋
3. N95マスク
4. シューズカバー
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答え:3
空気感染を予防できるのは、N95マスクです。
〈第4問〉感染症と感染経路の組合せで正しいのはどれか。(第110回 午後30問)
1. インフルエンザ ー 経口感染
2. 結核 ー 接触感染
3. 麻疹 ー 空気感染
4. マラリア ー 飛沫感染
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答え:3
1:インフルエンザは飛沫感染です。
2:結核は空気感染です。
3:麻疹は空気感染なので、正解です。
4:マラリアは体液感染です。
おつかれさまでした!!
標準予防策についてはこちらから*・゜゚・*:



