娩出力とは?|看護学生向けに陣痛・腹圧・微弱陣痛をわかりやすく解説

娩出力とは?

娩出力とは、

胎児や胎盤を体外へ排出するための力です。

主に、

  • 陣痛
  • 腹圧

によって構成されます。


娩出力の種類

①陣痛

最も重要な娩出力です。

子宮が規則的に収縮することで、
胎児を少しずつ下降させます。


陣痛の特徴

正常な陣痛には、

  • 周期性
  • 持続性
  • 増強性

があります。


周期性

一定間隔で起こる。


持続性

一定時間続く。


増強性

分娩進行に伴い強くなる。


陣痛の役割

  • 子宮口開大
  • 胎児下降
  • 胎児娩出

を促します。


②腹圧とは?

腹筋や横隔膜の力によって生じる

「いきむ力」

です。


腹圧はいつ使うの?

子宮口全開大後。

つまり、

分娩第2期

で重要になります。


なぜ腹圧が必要なの?

陣痛だけでは十分な娩出力にならないためです。

陣痛と腹圧が合わさることで、
胎児娩出が促進されます。


娩出力に異常があると?

正常な分娩進行が妨げられます。


微弱陣痛とは?

陣痛が弱く、

  • 強さが足りない
  • 間隔が長い
  • 持続時間が短い

状態です。


微弱陣痛で起こること

  • 分娩遷延
  • 母体疲労
  • 胎児機能不全

など。


微弱陣痛の原因
母体側
  • 疲労
  • 睡眠不足
  • 精神的不安

胎児側
  • 巨大児
  • 多胎妊娠

子宮側
  • 子宮筋の過伸展

など。


過強陣痛とは?

陣痛が過度に強い状態です。


過強陣痛で起こること

  • 胎児機能不全
  • 子宮破裂
  • 常位胎盤早期剥離

など。


看護で観察するポイント

陣痛間隔

何分ごとか。


陣痛持続時間

何秒続いているか。


陣痛の強さ

適切な強さか。


母体状態

  • 疲労
  • 疼痛
  • 不安

など。


胎児心拍数

かなり重要。

胎児機能不全の早期発見につながります。


実習でよく聞かれること

Q. 娩出力とは?

「胎児を体外へ押し出す力です。」


Q. 娩出力には何があるの?

「陣痛と腹圧です。」


Q. 腹圧はいつかけるの?

「分娩第2期です。」


Q. 微弱陣痛とは?

「陣痛が弱く、分娩進行が遅れる状態です。」


国試で狙われるポイント

✅ 娩出力=陣痛+腹圧

✅ 一次陣痛=子宮口開大

✅ 二次陣痛=胎児娩出

✅ 腹圧は分娩第2期

✅ 微弱陣痛は分娩遷延の原因


アセスメント例

妊婦は分娩第1期にあり、規則的な陣痛が出現している状態である。現在、陣痛間隔は5分であり、胎児心拍も正常範囲内である。娩出力は保たれていると考えられるため、今後も陣痛の強さや間隔、胎児状態を継続して観察していく必要がある。

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