術後疼痛の観察ポイント|看護学生向けにアセスメント・注意点を解説

術後疼痛とは?

手術侵襲によって起こる痛みです。

術後は多くの患者さんで疼痛がみられます。


なぜ術後疼痛観察が重要なの?

“合併症予防につながるため”

です。

疼痛が強いと、

  • 離床困難
  • 無気肺
  • DVT
  • 食欲低下

などにつながる可能性があります。


術後疼痛で観察するポイント

①疼痛部位

かなり重要。

  • 創部
  • ドレーン部
  • 背部

など、
どこが痛いか確認します。


②疼痛の強さ

NRSを使用することがあります。


NRSとは?

0〜10で痛みを表す方法。

0:
痛みなし

10:
今までで最も強い痛み


③疼痛の性質

  • ズキズキ
  • 刺すような痛み
  • 重い感じ

など確認します。


④疼痛出現タイミング

  • 安静時
  • 体動時
  • 深呼吸時

など。


体動時疼痛で考えられること

離床困難につながる可能性があります。


⑤呼吸状態

かなり重要。

疼痛によって浅呼吸になることがあります。


浅呼吸で起こること

  • 無気肺
  • 痰貯留
  • 肺炎

など。


⑥離床状況

疼痛があっても動けているか確認します。


⑦鎮痛薬効果

投与後変化を確認します。


⑧表情・行動

数値だけでなく、

  • 顔をしかめる
  • 動きを嫌がる

なども観察します。


術後疼痛で注意すること

  • 呼吸抑制
  • 離床遅延
  • 不眠
  • 食欲低下

など。


術後疼痛への看護

疼痛緩和

鎮痛薬使用や安楽な体位調整を行います。


離床支援

疼痛コントロールしながら進めます。


呼吸状態観察

浅呼吸へ注意します。


不安軽減

不安は疼痛閾値を下げます(疼痛を感じやすい方向へ働く)。
患者さんが安心できる声かけを行います。


実習でよく聞かれること

Q. なぜ疼痛で無気肺になるの?

「痛みにより深呼吸できなくなるためです。」


Q. なぜ離床が大事なの?

「DVTや肺炎予防につながるためです。」


Q. なぜ表情も観察するの?

「痛みを言葉で表現できない場合があるためです。」


Q. なぜ安静時と体動時で分けるの?

「日常生活への影響を把握するためです。」


アセスメント例

患者さんは術後1日目であり、創部疼痛がみられている状態である。
現在安静時疼痛は軽度であるが、体動時疼痛増強によって離床困難がみられている。
また、疼痛による浅呼吸傾向も認めており、無気肺リスクが高いと考えられる。
そのため、疼痛コントロールを行いながら、呼吸状態や離床状況を継続して観察していく必要があると考える。


記録例

「創部疼痛あり。NRS3/10(安静時)、6/10(体動時)。浅呼吸軽度あり。SpO2 96%。離床時疼痛増強あり。」


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