吸引の手順|看護学生向けに目的・観察項目・注意点を解説

吸引とは?

痰や分泌物を除去し、気道を確保するために行うケアです。

吸引によって、

  • 気道確保
  • 呼吸状態改善
  • SpO2改善

などにつながります。


吸引の適応

  • 痰貯留
  • 自力喀痰困難
  • ゴロゴロ音
  • SpO2低下
  • 咳嗽力低下

など。


なぜ吸引が重要なの?

“気道閉塞を予防するため”

です。

痰貯留によって、

  • 無気肺
  • 肺炎
  • 呼吸不全

などにつながる可能性があります。


吸引で観察するポイント

①SpO2

かなり重要。

吸引前後で変化を確認します。


SpO2低下で考えられること

  • 痰貯留
  • 換気不良
  • 呼吸状態悪化

など。


②呼吸音

  • ゴロゴロ音
  • 痰の絡み

などを確認します。


③痰の量

急増がないか観察します。


④痰の色

かなり重要。


痰の色で考えられること

白色・透明

正常範囲でみられることがあります。


黄色・緑色

感染の可能性。


血性痰

気道損傷や出血の可能性。


粘稠痰

脱水や痰喀出困難につながります。


⑤患者さんの表情・苦痛

吸引は苦痛を伴うことがあります。


⑥呼吸状態

  • 呼吸数
  • 努力呼吸
  • 呼吸苦

などを観察します。


実施前に確認すること

  • SpO2
  • 呼吸音
  • 痰の有無
  • 意識レベル
  • 呼吸状態
  • 吸引圧

など。


吸引の手順

①患者さんへ説明する

苦痛軽減のため事前説明を行います。


②手指衛生・物品準備を行う

感染予防を行います。


③吸引圧を確認する

高すぎると粘膜損傷リスクがあります。


④カテーテルを挿入する

吸引しながら挿入しない。
吸引調節口がついているカテーテルは調節口を指で塞ぎながら挿入。
ついてないカテーテルの場合は、屈曲させて吸引圧を止めなあら挿入。


⑤吸引しながら抜去する

回転させながら短時間で行います。


⑥患者さんの状態確認を行う

SpO2低下や苦痛がないか確認します。


実習でよく聞かれること

Q. なぜ吸引しながら挿入しないの?

「粘膜損傷予防のためです。」


Q. なぜ短時間で行うの?

「低酸素予防のためです。」


Q. なぜSpO2確認するの?

「吸引による低酸素を早期発見するためです。」


Q. なぜ痰の色を観察するの?

「感染や出血を早期発見するためです。」


アセスメント例

患者さんは咳嗽力低下によって痰喀出困難な状態である。
現在ゴロゴロ音やSpO2低下傾向もみられており、痰貯留による換気不良が考えられる。
そのため、必要時吸引を行いながら、痰の性状や呼吸状態を継続して観察していく必要があると考える。


記録例

「気管内吸引実施。黄色粘稠痰少量吸引。実施後SpO2 94%→97%へ改善。呼吸苦軽減あり。」


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