インスリン注射の手順|看護学生向けに目的・観察項目・注意点を解説

インスリン注射とは?

インスリンを皮下注射し、血糖コントロールを行う治療です。

糖尿病患者さんだけでなく、

  • 術後高血糖
  • ステロイド使用中

などでも実施されます。


なぜインスリン注射が必要なの?

“血糖をコントロールするため”

です。

血糖コントロール不良によって、

  • 感染
  • 創傷治癒遅延
  • 意識障害

などにつながる可能性があります。


インスリン注射の目的

血糖コントロール

適切な血糖維持につながります。


合併症予防

感染や血管障害予防につながります。


低血糖予防

適切な投与管理によって低血糖予防を行います。


必要物品

  • インスリン製剤
  • 注射針
  • アルコール綿
  • 手袋
  • 針捨てBOX

など。


実施前に確認すること

  • 血糖値
  • 食事摂取状況
  • インスリン種類
  • 投与量
  • 投与時間
  • 意識レベル
  • 低血糖症状

など。


インスリン注射の手順

①患者さんへ説明する

目的も含めて説明します。


②インスリン確認を行う

  • 製剤名
  • 単位
  • 時間

などを確認します。

ここかなり重要。


③血糖値を確認する

低血糖時は投与前に報告します。


④注射部位を確認する

主に、

  • 腹部
  • 上腕
  • 大腿

など。


なぜ部位を変えるの?

同じ場所ばかり注射すると、

皮下硬結

につながるためです。


⑤アルコール消毒を行う

乾燥後に注射します。


⑥皮下注射を行う

皮膚を軽くつまみ、
皮下注射します。


⑦針を抜去し止血する

強く揉まない。


⑧患者さんの状態確認を行う

低血糖症状がないか確認します。


低血糖でみられる症状

  • 冷汗
  • 動悸
  • 手指振戦
  • 意識低下
  • 顔面蒼白

など。


インスリン注射で観察するポイント

  • 血糖値
  • 食事摂取量
  • 発汗
  • 意識レベル
  • 注射部位
  • 発赤
  • 硬結
  • 手指振戦
  • 倦怠感

実習でよく聞かれること

Q. なぜ食事摂取確認するの?

「食事摂取不足で低血糖リスクが高くなるためです。」


Q. なぜ部位ローテーションするの?

「皮下硬結予防のためです。」


Q. 注射後、強く揉んではいけないのはなぜ?

「吸収速度変化につながる可能性があるためです。」


Q. なぜ低血糖観察が重要なの?

「意識障害やショックにつながる可能性があるためです。」


アセスメント例

患者さんは糖尿病既往があり、血糖コントロール目的でインスリン治療中である。
また、食事摂取量にばらつきもみられており、低血糖リスクが高いと考えられる。
現在低血糖症状は認めていないが、今後も血糖値や意識状態を継続して観察していく必要があると考える。


記録例

「BS 146mg/dL。指示通りノボラピッド6単位を腹部へ皮下注射実施。発赤・出血なし。実施後、冷汗・気分不良なし。」


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