前期破水とは?|看護学生向けに観察ポイントと注意点を解説

前期破水とは?

陣痛が始まる前に破水することをいいます。

英語では

PROM(Premature Rupture of Membranes)

と呼ばれます。


なぜ前期破水が問題なの?

胎児を守っている羊膜が破れることで、

感染リスク

が高くなるためです。


前期破水の症状

①水様性のおりもの

かなり重要。


尿漏れとの違いは?

妊婦さん自身では判断が難しいことがあります。


②下着が濡れる

持続的にみられることがあります。


③無臭または甘いにおい

羊水特有のにおい。


前期破水で観察するポイント

①羊水の色

かなり重要。


透明〜薄黄色

正常範囲。


緑色

胎便混濁の可能性。

胎児機能不全を疑います。


血性

常位胎盤早期剥離などに注意。


②羊水量

多量か少量か確認します。


③体温

感染徴候確認。


なぜ体温を測るの?

破水後は絨毛膜羊膜炎リスクが高くなるためです。


④胎児心拍数

正常

110〜160回/分


胎児心拍異常で考えられること
  • 胎児機能不全
  • 臍帯圧迫

など。


⑤子宮収縮

陣痛開始の有無を確認します。


前期破水で注意する合併症

絨毛膜羊膜炎

子宮内外を分断していた卵膜が破れ、空気中と交通することで、病原体の侵入リスクが生じます。
胎児側の卵膜である羊膜・絨毛膜に感染が起こることを絨毛膜羊膜炎と言います。


症状

  • 発熱
  • 頻脈
  • 悪臭のある羊水

など。


臍帯脱出

緊急対応が必要。


実習でよく聞かれること

Q. なぜ内診を繰り返さないの?

「感染リスクが上昇するためです。」


Q. なぜ体温測定が重要なの?

「感染の早期発見につながるためです。」


Q. なぜ羊水の色を観察するの?

「胎児状態を把握するためです。」


Q. なぜ胎児心拍を確認するの?

「胎児機能不全の発見につながるためです。」


アセスメント例

妊婦は妊娠35週で前期破水を認めている状態である。
現在発熱や羊水混濁は認めていないが、感染や胎児機能不全リスクがあると考えられる。
そのため体温や羊水性状、胎児心拍を継続して観察していく必要があると考える。


記録例

「破水あり。羊水透明。悪臭なし。BT 36.8℃。胎児心拍145回/分。子宮収縮なし。」


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