妊娠による身体の変化|看護学生向けに妊娠期の特徴をわかりやすく解説

妊娠すると体はどう変化するの?

妊娠すると胎児を育てるために、
母体にはさまざまな変化が起こります。

実習では、

「なぜその症状が起こるのか」

を説明できることが大切です。


妊娠期によくみられる身体の変化

①頻尿


出現しやすい時期

妊娠初期

子宮が骨盤内で膀胱を圧迫→頻尿


妊娠後期

児頭下降によって膀胱圧迫→頻尿

対策

  • 水分制限しない
  • 就寝前のカフェインを控える
  • 排尿我慢しない

実習で聞かれること

Q. 頻尿だから水分制限する?

「しません。」

脱水予防のため適切な水分摂取が必要です。


②便秘

全期間で起こりやすい。


なぜ便秘になるの?

  • ホルモンの影響
  • 腸蠕動低下
  • 子宮による圧迫

など。

対策

  • 水分摂取
  • 食物繊維摂取
  • 適度な運動

③息切れ

妊娠後期で多くみられます。


なぜ息切れするの?

子宮増大によって横隔膜が押し上げられるためです。


対策

  • 無理な活動を避ける
  • 休息をとる
  • 楽な姿勢をとる

④腰痛

妊娠中期〜後期 特に妊娠20週以降に起こりやすい。


なぜ腰痛になるの?

  • 体重増加
  • 重心変化
  • 関節のゆるみ

などが原因です。


対策

  • 骨盤ベルト
  • 正しい姿勢
  • 長時間同じ姿勢を避ける

⑤下腿浮腫

妊娠後期でみられやすい。


なぜ浮腫が起こるの?

大きくなった子宮によって、
静脈還流が妨げられるためです。


対策

  • 足を挙上する
  • 長時間立位を避ける
  • 左側臥位をとる

⑥貧血

妊婦健診でも確認されます。


なぜ貧血になるの?

循環血液量は増えますが、

血液が薄まる

ためです。

これを

生理的貧血

といいます。


対策

  • 鉄分摂取
  • バランスの良い食事
  • 必要時鉄剤内服

⑦つわり

妊娠初期によくみられます。


つわりで観察すること

  • 食事摂取量
  • 水分摂取量
  • 体重変化

など。


対策

  • 食べられるものを少量ずつ摂取
  • 空腹を避ける
  • 水分摂取を心がける

妊娠期で観察するポイント

体重増加

急激な増加は注意。


血圧

妊娠高血圧症候群の早期発見につながります。


浮腫

下腿中心に確認します。


尿蛋白

妊婦健診で確認します。


実習でよく聞かれること

Q. なぜ妊婦は便秘になりやすいの?

「ホルモンの影響で腸の動きが低下するためです。」


Q. なぜ浮腫が出るの?

「静脈還流が低下するためです。」


Q. なぜ生理的貧血になるの?

「血漿量の増加が赤血球増加を上回るためです。」


Q. なぜ血圧測定が重要なの?

「妊娠高血圧症候群の早期発見につながるためです。」


アセスメント例

妊婦は妊娠30週であり、子宮増大による頻尿や軽度下腿浮腫がみられている状態である。
現在血圧上昇や尿蛋白は認めていないが、妊娠高血圧症候群リスクを考慮しながら経過を観察していく必要があると考える。


記録例

「妊娠30週。下腿浮腫軽度あり。血圧118/72mmHg。尿蛋白(−)。胎動あり。体調良好。」


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